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連作障害を防ぐ考えかた

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「連作障害」とは、その言葉が示すとおり、「連作することによって発生する障害」です。連作障害への基本的な対策は2つ。まず連作を止めること。そして輪作に切り替えること。これを行えばほとんどの場合解決してしまいます。ただし中には、輪作だけでは解決しないこともあります。他の解決策も探っていくという柔軟さも必要ですね。

1.土中の栄養バランス対策

植物が必要とする要素は、10数種類あるとされています。そのうち水素・酸素・炭素などは空気や水の形で吸収され、そのほかの要素は根から吸収されます。根から吸収される要素は無尽蔵でありません。作物の成長にしたがって徐々に土壌に不足ていくので、意識的に土壌に撒きます。窒・燐・カリウムは肥料として、カルシウムとマグネシウムは土壌改良材の形で土壌に補給します。

これ以外の要素は「微量要素」と言いいます。潅水や堆肥などで補給しますが、わざわざ意識して補給することはほとんどありません。

要素が不足すれば欠乏障害になり、要素を多く残り過ぎると過剰障害がでます。

欠乏障害は不足している要素を補給すれば、問題は解決します。いっぽう、過剰障害の場合は対応が面倒です。多いことが分かっても、土中から要素だけを取り出すことは事実上不可能だからです。過剰障害が起こると、他の要素の吸収を邪魔し、欠乏症を助長させたり、生育そのものを阻害したりします。最悪の場合では根を傷め、水分吸収まで止めてしまいます。

この種の連作障害はどんな作物でも起こりえます。とくに、雨で肥料分が流れていかない施設栽培では過剰障害が出やすくなります。

■ 対策

 ・欠乏障害
 欠乏障害は、「微量要素」の不足で起こることが多いのですが、ときには、カルシウムやマグネシウムでも起こることがあります。カルシウム・マグネシウム不足とわかれば、肥料をまいて不足成分を補えます。しかし微量要素では量の見当が難しく、与えすぎて過剰障害が出たりすることもあります。結局、カンで特定の成分を追加するよりも、堆肥を入れて土づくりをするなどの、地道な対処が必要です。

 ・過剰障害
 土壌診断に努め、過剰にならないよう予防することが大切です。  それでも過剰になってしまった場合。
 1) 多量の水で流し出す
 2) 天地返しをし、下の方の過剰になっていない土と混ぜる
  (過剰になっているのは表面数cmだけの場合が多い)
 3) 肥料分の少ない土を入れ、よく混ぜる
 4) 作物などに吸わせて、他の場所に捨てる などの方法があります。

2.土壌病害虫の対策

 「土壌病害虫」は、その名の通り土壌中の病害虫です。通常の散布では防除が困難のため、基本的には土壌消毒で対応します。土壌消毒には、「土壌消毒用の農薬を使用」「太陽熱消毒をする」などがあります。しかし、そのままでは万一残った病害虫が一気に増える現象もあり、土壌消毒後に良質の堆肥を入れることで、土壌中の微生物の均衡を図るようにします。(青枯病は土壌消毒があまり効かないので注意が必要。

 一般的な土壌病害虫を挙げておきます。

 ナス科やウリ科では、萎凋病系(Fusarium spp.、Pythium spp.など)、立ち枯れ病系(Rhizoctonia solaniなど)、青枯病(Ralstonia solanacearum)、ネコブセンチュウなどが知られています。各種の病気に強い品種が開発されていますので、そういう品種を選んだり、ナス科やウリ科では、病気に強い専用の品種に接ぎ木をして対応します。

 また、アブラナ科では根こぶ病(Plasmodiophora brassicae)が問題となっています。アブラナ科の根こぶ病菌はしつこいので、たとえ水田に切り替えたとしても7〜8年は土中に菌が残ります。

3.嫌地(忌地)物質

 嫌地物質といわれるモノは、作物ごとで物質が異なる上に、発生(分泌?)される物質の量が極めて微量です。残念ながら、嫌地物質があるのかどうかも含めて、ほとんど明らかにされていないのが現状です。根本的な解決策はありません。

 対処としては、まったく別の作物を数年間植えることで回避します。それでも、長期間影響が残り、ときにはは5年以上経っても連作障害が見られる場合もあります。とくに豆科ではこうした影響が顕著です。

家庭菜園など家庭や小規模耕地のトラブル対策に

この軽減材はVS菌(善玉土壌微生物)の力で有害菌の増殖を抑え、 根などからの老廃物を分解します。 直まきでは1坪につき1袋、 一般的なプランター(約12〜14リットル)なら1/10袋(120ミリリットル)程度を使用します。

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